社民非協力で国会法改正見送り…小沢氏不満ぶちまけ
民主党の小沢幹事長は30日の記者会見で、官僚による答弁禁止などを柱とする国会法改正に
ついて、社民党の協力が得られないことを理由に今国会での成立を断念する考えを表明した。
同時に、同党への不満をぶちまけた。
小沢氏は、11月16日に社民党に改正案を打診して以降、同党から返答がないとしたうえで、
「非常に残念だ。私は(06年に)代表に就任して以来、参院選、衆院選という二つの大きな
選挙を担当したが、非自民で(当時の野党の)みんなの力を合わせて政権交代をと(目指した)。
特に社民党には、選挙区の割り当てやらいろんなところで積極的に協力してきたつもりだ」と
過去の話まで持ち出して「社民批判」を展開した。
社民党は、小沢氏の目指す国会改革について、「法律を作って役所の答弁を禁止することまで
は必要ない」(福島党首)と一貫して否定的だった。
小沢氏は学者や経済人らでつくる「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)に改革
原案を求めるなど力を入れてきた経緯もあり、「最後には社民党も折れてくれる」と見ていた
ようだ。小沢氏に近い議員は「連立関係にも悪影響を及ぼすかもしれない」と指摘している。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091130-OYT1T01162.htm