【島根】 人口20万都市の松江市で路面電車導入の検討を開始

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LRT導入へそろり“発車”
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000911300003

◆次世代型路面電車/松江の研究会、初会合 市長は前向き◆
次世代型路面電車(LRT)などの新しい公共交通の導入について話し合う、
松江市の「市新交通システム研究会」が、市役所で初会合を開いた。
歴史、景観の保存や高齢者福祉といったまちづくり全体を考えながら、
導入を検討することを確認した。来年6月までに提言などをまとめる。

研究会は学識者や住民団体、商工会の代表ら7人の委員でつくる。
26日の会合では、事務局を務める市都市計画課が、電車がレールの上を走る「LRT」や、
車両をつないだ連接バスが道路を走る「BRT」を想定していることを説明。
LRTを06年に導入した富山市や、導入を目指す宇都宮市、
10月の市長交代で計画中止が決まった堺市の事例を紹介した。

社団法人「日本交通計画協会」(東京)が02年に実施した松江市中心部での
LRT導入調査では、県庁やJR松江駅、一畑電車などを結ぶ延長約5キロの路線で、
整備費約90億円、年間運営費約4億円という試算が出ているという。

委員からは「路線の採算性だけでなく、街の活性化や福祉などの効果も考慮すべきだ」、
「郊外に住む高齢者が、安心して中心部に出歩けるような都市構造を考えたい」
などの意見が上がった。座長を務める谷口守・筑波大大学院教授(都市計画)は
「歴史や文化が残り、自分の足で歩いてこそ良さがわかる松江の街は、
LRTとの相性がいい。市民が納得できる公共交通のあり方を考えたい」と話していた。

松浦正敬市長は今年4月の市長選で「LRTを含む新交通システムの導入研究」を
マニフェストに掲げて再選した。
今月25日の定例会見では「市の活性化や環境の面からも、ぜひ実現させたい。
(研究会では)技術的な面も含め、実現のための議論を進めていきたい」と、
導入に前向きな姿勢を示している。