ホームレス・ブロガー。路上生活の日々を、ネットで発信し続けた人が川崎市にいる。
ハンドル名、武州無宿・健次郎さん(46)。ブログのタイトルは「ミッドナイト・ホームレス・ブルー」だ。
「明日どころか数時間先のことがわからない」。そう、健次郎さんが初めてブログを書いたのが2004年6月。更新は数え切れない。「書くことで自分を保ってきた」と振り返る。
「体の芯が冷え切っている。飯を食っていない」(06年12月7日)。
「ホームレスに将来があるか、と問われたら、躊躇(ちゅうちょ)なく『ない』と答える」(07年9月23日)。ページビューは180万回を超え、隠れた人気を誇った。
○ 実家締め出され
路上に「落ちた」のは、01年12月。人間関係や仕事の重圧で職場を転々とし、家賃が払えなくなり実家に戻った。
パチンコ通いを続けたある日、家に戻ると鍵が換わっていた。叫んでも家族は出てこなかった。そうやっていきなり、ホームレスになった。
Tシャツにスタジャン、財布には小銭だけ。24時間のコインランドリーやファミレスで夜を過ごし、人目を避けてゴミをあさるようになった。
寒さがこたえる冬は、昼に数カ所の公共施設を移動し、夜は歩いた。父の元を訪ねて小遣いがもらえた時は、ネットカフェで寝だめした。
路上生活3年目の冬、電器店のパソコンでホームレス支援者のページを読んでいた時だ。
掲示板に「助けて欲しい」と書いたら、参加者からうそつき呼ばわりされた。ショックを受け、「本当のホームレスの姿を伝えるために、自分で書こう」と決めた。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000912010003 スレタイ パチンカス→ホームレス→生活保護 マンションへ 男「酒うめぇw」