クリの皮剥きで3時間…汗びっしょり

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1 乳鉢(dion軍)

能登町真脇の縄文時代の長期集落跡「真脇遺跡」から出土した環状木柱列を復元するため、
木柱に使われるクリの樹皮を人力でむく実験が同遺跡で進んでいる。参加者は先端を削った
クリの枝を手に挑んだが、「予想以上に大変な作業」と実感した様子だった。実験は23日まで続く。

岩手県産のクリの巨木(長さ9メートル、直径60センチ、重さ1・5トン)18本の皮をむき、
半分に割って寄せ木するなどして、環状木柱列を2011年秋に復元する。
作業は縄文時代を想定して進める。

参加者らは予想以上に堅いクリの木に汗びっしょりに。1本削り終えるのに約3時間かかった。
21日に金沢市から家族3人で参加した会社員莵原雄太さん(26)は「みんなで共同作業をすると、
知らない人とも仲良くなれる。重労働にも集落の結束を図る意味があったのでは」。
能登町真脇遺跡縄文館の高田秀樹館長は「夏に伐採した木は軟らかく樹皮も削りやすい。
冬に伐採した木は丈夫だが、作業は予想以上に大変だったことがわかった」と話した。

23日の実験は午前10時からと正午からの2回。参加無料。昼食に古代米を使ったカレーライスをふるまうが、
軍手、タオルなどは持参が必要。問い合わせは能登町真脇遺跡縄文館(0768・62・4800)へ。

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