富山おでん、熱くなれ とろろ昆布+県産具
飲食店の店先に掛けるちょうちんも完成。
いきいき富山館の試食会で掲げられた=10月20日、東京都千代田区
地元産の具材にとろろ昆布を乗せた「富山おでん」を県の新たな名産品にしようと、
東京・有楽町にある県のアンテナショップ「いきいき富山館」などが売り込んでいる。
ご当地おでんはブームになりつつあり、県内での知名度も上げようと富山駅や
富山空港など観光客が集まる場所で販売が始まった。
富山おでんは、普通のおでんにとろろ昆布を乗せたもの。県産の具材を1品以上使うのが
条件で、味付けは自由だ。すり身製造販売の「上久」(富山市)が出している富山おでんの場合は、
大根や卵などの定番に、甘エビやシロエビのつみれ、こんにゃく田楽「あんばやし」が入る。
だし汁はラーメン店「まるたかや」が作ったもので、とろろ昆布が添えてある。
提唱者は、いきいき富山館の物産・地酒アドバイザーの大谷洋子さん。普段から、
自宅で汁にとろろ昆布を浸して食べていた。「熱々のご飯に乗せて食べれば、汁を捨てなくて済む」と考えたからだ。
県内では、しばしば見られる富山流のおでんの食べ方。今年初めに酒席で盛り上がった勢いで、
ご当地おでんに名乗りを上げることになり、発起人会ができた。4月に全国のご当地おでんが集まる
小田原おでんサミット」(神奈川県)で、2日間で1700食が完売。かまぼこ会社やラーメン
店らでつくる「富山おでん会」も9月に結成され、統一のプレートができた。
最近は毎月のように、都内のイベントで富山おでんのコーナーが出店している。
11月に都内であった富山の地酒などをPRする催しでは、「酒との相性もぴったり」と売り込んだ。
20日から富山空港や富山駅でも販売が始まった。
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