レコ協会長「デジタル音楽はタダという若者の認識。これほど国民性の乱れを容認するのは歴史上初めて」

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1 昆布(関西地方)

「デジタル音楽はタダ」国民性の乱れと憂慮、レコ協・石坂会長

“ダウンロード違法化”とは、違法に配信されている音楽・映像を、
違法と知りながらダウンロードすることを、私的使用目的であっても権利侵害とするもの。
私的使用のための複製について規定した著作権法第30条の改正により盛り込まれた。
この法改正について石坂会長は「長い間、レコード協会が宿願として目指していたもの。
文化庁のたいへんな尽力と関係諸団体の協力を得て実現した」とコメントした。

日本における音楽配信ビジネスの現状については、携帯電話向けの売り上げが圧倒的で、
音楽配信ビジネス全体の約 9割を占めていると説明。
ところが、その一方で携帯電話向けに違法にアップロードされた音楽ファイルが問題になっており、
RIAJが2008年に行った調査によると、携帯電話による違法音楽ファイルのダウンロード数は年間4億714万件に達するという。

これは、正規の携帯電話向け音楽配信の3億2400万件を上回る規模となる
石坂会長は、「正規市場に対して 126%の大きな市場が違法で形成されている。これを放置するわけにはいかない。
音楽配信市場の健全な発展を阻害する要因を取り除き、何とか正しい市場形成を狙うことが協会の最重点施策の1つ」と強調した。

石坂会長はまた、道義的・倫理的な側面でも啓発の必要性を訴えた。
「CDという固形物を万引きすることは、おそらく多くの若者にとって悪いことだという認識が徹底しているのに対して、
音楽ダウンロードは無形のものであるため、いともたやすく法律に違反したり、道義に反する行為に出る。
CDは盗まないが、デジタル音楽はタダでもらっちゃう」と指摘。
「これほど国民性が乱れるのを容認するのは、大げさに言えば歴史上初めて」と憂慮した。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091118_329854.html
http://internet.watch.impress.co.jp/img/iw/docs/329/854/riaj2.jpg