漢方薬の“保険外し”に反発‐「事業仕分け」の結論を一蹴
ツムラの芳井順一社長は12日、都内で開いた中間決算説明会で、
内閣府の行政刷新会議が実施した「事業仕分け」を受け、
漢方薬等の市販品類似薬を保険適用外とする方向性で
結論が下されたことに関し、「漢方医学の現状を知らない人たちの議論。
なぜこういうことになるのか分からない」と強く反発。民主党のマニフェストで、
漢方医学を取り上げている矛盾を指摘し、
「明らかにマニフェストと違う方針であり、漢方医学を知らない人だけの議論で、
保険適用外の話が進められるはずがない」と一蹴した。
ツムラは、医療用漢方製剤に特化した事業展開を進めているが、11日の事業仕分けでは、
漢方薬等の「保険外し」が俎上に上がった。芳井氏は
「保険削除されたらツムラは間違いなく倒産する」と危機感を露わにし、
「漢方薬と日本の伝統医学が消えてなくなることにもなる」と強調。
主力の大建中湯が全国80大学で採用されている現状を挙げ、
「患者さんの治療に大きな支障が出る」と訴えた。
さらに、民主党のマニフェストで漢方医学を取り上げている
矛盾を指摘し、「(民主党には)漢方医療小委員会が設置されているにもかかわらず、
なぜ保険適用外の話になるのか分からない」と、苛立ちを見せた。
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