〔東京 12日 ロイター〕 2009年の国内企業の公募増資が増加傾向をたどり、年間ベースで過去最高規模の総額7兆円に迫る勢いとなっている。
金融危機後に傷ついた財務基盤を強化する企業の動きが加速しているためだ。
未曾有の増資ラッシュにもかかわらず順調に消化されてきた背景には、これまでの増資で利益を上げた投資家が資金の回転を効かせ応じていることや、海外の投資家にも買い手が広がっていることで、消化能力が高まっている構図がある。
また、主要国の中央銀行による超金融緩和の実施で、かつてないほどの過剰流動性がグローバルに存在し、増資を吸収できるマネーが潤沢に存在していることも見逃せない。
ただ、今後もこうした好循環が続くかどうかは、公募に踏み切る企業が成長シナリオを達成し、市場の信認を得られるかどうかにかかっている。
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http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK033004720091112