インターネット掲示板で預金口座の売却を誘ったとして、警視庁は東京都世田谷区下馬2丁目、無職才賀信行容疑者(30)を犯罪収益移転防止法違反(口座売買の誘引)の疑いで逮捕した、
と10日発表した。才賀容疑者は「本人確認をしないネットカフェのパソコンから書き込めば特定されないと思った」と供述。同庁はネットカフェの匿名性が犯罪に悪用されているとして、
都内の主な22業者に対し、客に身分証明書の提示を求めるよう要請している。
ハイテク犯罪対策総合センターや丸の内署によると、才賀容疑者は7月20日〜10月24日の6回、同区太子堂4丁目のネットカフェのパソコンから「都市銀行ネット付き、ネット銀行を探しています」
などとネット掲示板に書き込んだ疑いがある。他人名義の口座は振り込め詐欺などの「犯罪ツール」になるため売買の誘引行為自体が禁止されている。
警視庁によると、8月末現在、都内のネットカフェの本人確認実施率は38%にとどまるという。
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200911100229.html