「ハト」を意味するこの英単語は現在、玄界灘を挟んで二つの企業が社名として使っている。韓国のピジョン社(以下、韓国ピジョン)と日本のピジョン社(以下、日本ピジョン)だ。両社は完全に別の会社だが、社名は同じだ。
偶然かどうか分からないが、事業内容もよく似ている。韓国ピジョンは洗剤など、日本ピジョンは育児用品を中心に手掛ける企業だ。
名称が同じ両社の悪縁は、10年前にさかのぼる。韓国ピジョンは1999年、日本ピジョンと育児用品の輸入販売契約を結んだ。そしてこの契約は、10年後の2010年1月31日に終了する。
契約の終了を前に、協力関係が崩れているのはもちろん、韓国国内だけでなく、海外市場でも商標権争いが表面化している。
特に日本ピジョンは、韓国ピジョンに攻勢をかけるため、韓国ピジョンの国内ライバル企業を利用している。両社の対立は、ややもすると両国の感情的な対立にまで発展しそうな雰囲気だ。
http://www.chosunonline.com/news/20091104000050