政権初の危機管理 海自艦事故、首相は防衛相に対策指示
海上自衛隊の護衛艦くらまと民間の貨物船の衝突事故は、鳩山政権が初めて迎える危機管理対応となった。
鳩山由紀夫首相は27日夜、早急な情報収集と被害実態の把握を伊藤哲朗内閣危機管理監に指示。
北沢俊美防衛相には「船の中で延焼しないように最善の措置をとってほしい」と命じた。防衛相は同日夜、榛葉賀津也防衛副大臣を現地に派遣した。
首相官邸の内閣情報集約センターに事故の第一報が入ったのは発生から15分後の午後8時11分。平野博文官房長官は連絡を受け、
直ちに首相に報告した。事故発生時、首相は官邸5階の執務室にいたが、午後8時37分には田園調布の自宅に向けて出発。官邸を出る際、
危機管理監に「情報収集を徹底するように」と指示し、官邸を後にした。
北沢防衛相は午後8時10分に第一報を受け、同50分に防衛省に到着。省内に対策本部を立ち上げ、榛葉副大臣を現地に派遣した。
省内で記者会見を開き「くらまが衝突を起こし、国民に心配とご迷惑をかけたことは極めて遺憾だ」と陳謝。(23:35)
日経ネット
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091027AT3S2702U27102009.html