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236 ノイズx(三重県)

車いすの同級生とも縄跳びしたい…児童の手紙でルール変更 教育委員会

「クラス全員で跳びたい」−。子どもたちが楽しみながらスポーツの記録を競う県教委の
「ながのスポーツスタジアム」のうち、縄跳び競技に取り組んでいる長野市松代小学校
4年1組(26人)が、車いすの同級生も参加できるよう県教委にルール改正を求めて
実現させた。クラス全体で達成感を味わいたいという子どもたちの手紙に、県教委も
「事業の趣旨を再確認した」。クラスはあらためて全員一丸で記録に挑んでいる。

 児童らは1学期から、5分間に全員で順番に8の字回りに縄跳びをした回数を競う
「クラスで8の字ジャンプ」の挑戦を開始。苦手な人から跳んだり、前の人の背中に手を
置いて跳ぶタイミングを知らせたりする工夫を凝らし、最高で313回を記録。
県内のほかの小学校のクラスと1位争いを展開していた。

 だが、6月末に児童の1人が気付いたという。「ゆっきーも入れないかな」。病気のため
車いすで生活しているゆっきー、高野倖豪(ゆきたけ)君(10)も加われないかという提案
だった。高野君はいつも時間計測係を務めていた。

 手紙を受け取った県教委スポーツ課の海野善弘指導主事は「車いすは頭になかった」と
振り返る。早速ルール改正を検討し、高野君の提案通りにすることを決めた。子どもたちの
求めでルール改正の必要に気付かされた海野指導主事は「こちらの方が頭が下がる思い」と話す。

 ルール改正で、4年1組は313回の最高記録をいったん手放すことになったが、岩井太平君(9)は
「記録は後回し。みんなで跳ぶことがもっと大事」。9月末のホームルームで試しに跳んでみたところ、
高野君を入れて過去最高の335回を記録。担任の野村仁教諭(37)は「より団結力が強まった結果」と
喜びながら、新たな記録を県教委に報告した。
http://www.shinmai.co.jp/news/20091025/KT091022FTI090021000022.htm