厚生労働省は23日、08年度に人工妊娠中絶した件数が過去最少を更新し、24万2292件になった、と発表した。
女性1千人あたりの中絶件数を示す人工妊娠中絶実施率(15〜49歳)も8.8件となり、こちらも過去最少。
人工妊娠中絶実施率を年齢別にみると、最も多いのは20〜24歳(16.3件)。次いで25〜29歳(13.8件)になった。
20歳未満のピークは01年の11.8件だったが、その後は毎年減り続けており、08年度は7.6件になった。
中絶件数の統計をまとめ始めた1955(昭和30)年当時、中絶件数は今回の4倍以上の117万143件で、
実施率も5倍以上の50.2件。
厚労省母子保健課は、減少の理由について、ピルの普及や、性行動の停滞傾向が影響している可能性もあると分析している。
http://www.asahi.com/national/update/1023/TKY200910230333.html