絶滅危惧種販売の40歳男を逮捕 産地偽装容疑、滋賀県警
2009.10.21 23:46
絶滅危惧種の淡水魚イチモンジタナゴを、捕獲が禁止されている琵琶湖産と偽りネット販売
した事件で、滋賀県警生活環境課などは21日、不正競争防止法違反(原産地の虚偽表示)などの
疑いで、埼玉県伊奈町の会社員、中根弘倫容疑者(40)を逮捕した。容疑を認めているという。
県警によると、オークションの落札者からイチモンジタナゴを押収。
DNA鑑定で琵琶湖産ではないことが判明した。
中根容疑者は自宅で観賞用淡水魚の卸売を副業にしていたという。
逮捕容疑は、6月下旬、滋賀県で捕獲していないのに「天然採取、琵琶湖産」と産地を偽り、
ネットオークションでイチモンジタナゴ20匹を販売。
国の天然記念物のアユモドキ3匹やミヤコタナゴ82匹も無許可で飼育したとしている。
県警は種の保存法違反容疑でも捜査する。
県警によると、ミヤコタナゴの密売価格は1匹3〜4万円、アユモドキは1匹2〜3万円。
中根容疑者は「ミヤコタナゴは1匹、高ければ約1万円で販売した」と供述。
相場よりも安価で販売し、人気を集めていたとみて実態を調べる。
中根容疑者は21日夕、岡山市内の川で魚を獲ろうとしていたところを捜査員に発見、逮捕された。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091021/crm0910212347045-n1.htm