125CCバイクが9万円! 中国人若手経営者が直輸入販売
125CCのスクーターが9万円‐。中国の工場から直輸入した格安スクーターがじわじわと人気を高めている。
福岡県太宰府市の貿易会社「長剣通商」は、店舗網を持たない強みを生かして価格を日本国内メーカーの
3分の1程度に設定。圧倒的な安さを武器に6月の発売から4カ月間で約100台を販売した。国内メーカーは
修理などのアフターサービスで対抗していく方針だ。
●“今だけ価格”のってみる?
中国・大連市出身の宮長剣(きゅうちょうけん)社長(27)は根っからの乗り物好き。
「日本にはビジネスチャンスが多い」と考え、大学留学中に会社を起こし、ミニバイクの販売を開始。
「手ごろな価格のバイク市場をつくりたい」との思いから、販売手続きが簡単な125CCスクーターを取り扱うことにした。
昨秋、二輪車工場の集まる江蘇省・台州市で、欧州向けスクーターを製造していたメーカー社長を口説き落とし、
日本向けの生産を開始。高い品質や安全性を求める日本人に合うように、現地工場を頻繁に訪れて細かい指示を
出している。
車体の一部を日本向けに改良し、現地工場から直接輸入・販売する仕組み。中国語を使った商談などは宮社長が
担当し、流通段階でのマージンはほとんど発生しない。「福岡都心に近いのにバイクを保管する駐車場代も安く、
大幅にコストを抑制できる」(宮社長)
ブランド名は「CKファクトリー」。イタリアメーカーのデザインを基調にした4車種を扱う。2灯のランプを並べた
ヘッドライトが特徴で、価格は9万円から。9月下旬、風防を付けるなどして安定性を高めた新製品「剣(つるぎ)」
(13万5千円)を発売した。
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