菊花賞、14年ぶり牝馬が挑戦
牝馬(ひんば)として14年ぶりに菊花賞に挑戦するのが、ポルカマズルカだ。
昨年12月の新馬戦は1800メートルを逃げて勝ったものの、年明け以降は1600〜1800メートルの
速い流れに乗り切れず、後方で尽きるレースが続いていた。そこで畠山吉宏調教師は「(距離が)長い方が
レースにうまく参加できるのでは」と考え、7月の札幌で2600メートルのハンデ戦に出走させた。
狙いは当たり3着と好走。その後も同距離で2、1着と成績を上げた。
3歳牝馬は通常、秋季は2000メートルの秋華賞を目標にする。だが陣営は、この長距離適性にかけ、
牡馬(ぼば)が相手でも3000メートルの菊花賞に挑戦することを決めた。
血統的にも魅力がある。伯母は14年前の菊花賞で、牡馬に交じって5着と健闘したダンスパートナー。
1996年優勝のダンスインザダークも伯父にあたる。
騎手は今年の日本ダービーをロジユニヴァースで制した名手、横山典弘。同馬が菊花賞を回避し、
ポルカの手綱を依頼できるようになったことで、畠山調教師は「これ以上ない。心強い」と期待を膨らませる。
近年ウオッカやダイワスカーレットら、牡馬を相手にした牝馬の活躍は目立つ。ブラウニーが勝った
47年以来、62年ぶりの牝馬による菊花賞制覇はなるだろうか――。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20091024-OYT1T00549.htm