シャープ、変換効率35.8%の太陽電池を開発
シャープは22日、光エネルギーを電気に変換する効率が35.8%と世界最高水準の太陽電池セル
(発電素子)を開発したと発表した。レンズなどで光を集める仕組みを伴わない太陽電池の場合、
同社では31.5%が最高だった。2種類以上の元素を使って光の吸収層を作る「化合物太陽電池」と
いうタイプで、人工衛星など特殊な機器での利用を検討する。2012年ごろの実用化を目指す。
主にシリコンなどを材料とする一般的な家庭用太陽電池では、セルを配列して屋外などで
利用できるようにした「モジュール」の変換効率は15%程度という。新たに開発したセルでは、
従来のゲルマニウムの代わりに、発生する電流の損失を抑えられる「インジウムガリウムヒ素」を
使い効率を高めた。(18:06)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091022AT3K2200N22102009.html