公明、太田前代表が参院出馬検討 浜四津氏は引退へ
2009年10月9日 20時00分
公明党は9日、来夏に改選を迎える参院議員の浜四津敏子代表代行(64)=比例代表=を今期限り
で引退させる方針を固めた。同時に、先の衆院選で落選した太田昭宏前代表(64)を来夏の参院選に
出馬させる方向で検討に入った。太田氏が衆院での再起を目指さず参院選に出ることになれば、党内
にくすぶる衆院小選挙区からの撤退論が加速する可能性がある。
公明党は、任期中に66歳を超える場合は原則公認しないとの「議員定年制」を内規で定めている。こ
れを受け浜四津氏は既に「ルールを守りたい」との考えを山口那津男代表に伝えた。理由の一つに自身
の健康問題もあるとされる。
太田氏も定年制の対象となるが、支持母体・創価学会の幹部出身で、党代表を務めた経歴を重視し例
外扱いされる見通し。比例代表選出の浜四津氏は、党独自の地域割りで東京と北関東を地盤に当選。衆
院東京12区から出馬した太田氏とは支持者の一部が重なることから“交代”に好都合との判断があるとみ
られる。
ただ、来夏改選となる参院埼玉選挙区選出の西田実仁広報局長(47)が浜四津氏の後釜として比例代表
に回る案もあり、調整が続いている。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009100901000869.html