仙台・国分町を元気に、ラブソング一丁 ラーメン店夫婦
仙台市若林区でラーメン店を営む大村敬子さん(60)、英美さん(60)夫婦がデュエット曲「国分町(ぶんちょう)の恋」を制作した。
敬子さんは生まれも育ちも、東北一の繁華街・国分町(青葉区)。
歌には「国分町が元気になり、常連客のタクシー運転手に笑顔を取り戻してほしい」との願いが込められている。
2人のユニット名は「みそなんばん」。看板メニュー「みそ南蛮ラーメン」にちなんだ。
歌はカラオケ好きの英美さんが書いた詞に、専門学校で作曲を教える常連客が曲を付け、夫婦で歌う。
男女の掛け合いに続いて「ああ月も笑うよ 国分町の恋ごころ」などと、さびの部分に国分町の名前が入るのが特徴だ。
2人が切り盛りする「元祖ラーメンショップ連坊店」は1983年の開店以来、タクシー運転手でにぎわってきた。
手ごろな価格とこだわりのスープが人気で、1日2回食べに来る運転手も多かったが、規制緩和による増車やネオン街の不景気で収入が減り、店から足が遠のいた常連客も少なくない。
国分町が活気を失っていくことに胸を痛めていた敬子さん。
英美さんとともに「歌で国分町が活気づき、運転手の仕事が増えれば」と、歌の制作を決意した。
敬子さんは「わたしは歌は初めてだけど、お客さんの元気な顔が見たくて頑張った」と話している。
今のところ録音したCDを店内で流しているだけで、市販の予定はないが、近く有線放送で聴けるようになるという。
河北日報
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091007t15032.htm 「国分町の恋」のCDを手にする大村さん夫婦
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2009/20091007012jd.jpg