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146 ノイズa(関西地方)
5年前にレースで落馬し、半身まひや記憶障害の後遺症を抱える日本中央競馬会(JRA)の元騎手、常石
勝義さん(32)(滋賀県草津市)が「馬上インタビュアー」としてターフでの復活を目指している。まだ日本では
導入されていないが、海外では馬に乗ったリポーターが、勝利直後の馬と並走し騎手にインタビューしている。
常石さんは乗馬クラブに通い、マラソンなどでリハビリを続けており、「騎手の喜びの声や馬の息づかいを
間近から伝えたい」と話している。

常石さんは大阪の中学を卒業後、1996年3月に騎手デビュー。障害のG1レースで勝つなど将来を嘱望されて
いた。しかし、2004年8月、小倉競馬場でのレースで落馬。脳挫傷やクモ膜下出血で約3か月、意識が戻ら
なかった。自発呼吸もできず、母親(59)は医師に「覚悟して下さい」と〈死〉の宣告まで受けた。

命はとりとめたが、左半身にまひが残った。半年ほどは記憶も定かでなく、家族の顔も名前も忘れた。それでも
馬の名前だけは覚えていた。はしは持てないが、ムチや手綱は握れた。

「騎手として復帰する」と、翌年からリハビリを続けていたが、主治医からのドクターストップで07年に引退。「もう
乗れんのか。頭の中が真っ白になった」

しかし、馬と呼吸を合わせ、芝を駆ける興奮が忘れられない。「騎手が無理なら、インタビュアーで」と乗馬を再開、
週に1度、乗馬クラブに通う。ほぼ毎日、病院や施設でリハビリし、体力をつけるため1日に10キロを走る。昨年
末にはフルマラソンを5時間2分で完走するまでになった。

高次脳機能障害に悩む人を支援するNPO法人「日本脳外傷友の会」(神奈川県)も4日に広島県で開く全国
大会で、「障害と闘う人の励みになる」と、「当事者活動奨励賞」を贈る。

常石さんは「これまでの努力が認められた。競馬を楽しんでもらうために、早く馬上インタビューが導入される
よう、今後も力を尽くしたい」と話している。

ソース
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20091004-OYO1T00245.htm