デザインなど本の装丁 イラストレーター指導
「白樺」展に合わせワークショップ ひろしま美術館
佐々木さん(左)のアドバイスを受けながら、風景を描く参加者(広島市中区のひろしま美術館で)
特別展「『白樺(しらかば)』誕生100年 白樺派の愛した美術」(ひろしま美術館、
読売新聞社など主催、10月25日まで)を開催中のひろしま美術館(広島市中区)で26日、
本の装丁やイラストを取り上げた催し「本の装幀(そうてい)って、イラストって、いったい何だ!」が開かれた。
同展が文芸誌「白樺」と美術の関係を題材にしていることから、本のデザインなどについて知ってもらおうと、
同美術館と広島国際学院大が企画。書籍のカバーデザインを手がけるイラストレーター、
佐々木悟郎さん(53)がカバー絵の描き方などについて講演会とワークショップを行った。
講演会では、佐々木さんが本を読み、資料などでイメージに合った風景を探すなど、
カバーデザインの作業を説明し、「内容を種明かしするのではなく、含みを持たせるのが面白い」と述べた。
ワークショップは美術館中庭で実施。
佐々木さんは「瞬時に色や形をとらえてシンプルに描くように」と助言し、
参加者は好きな風景を水彩画で描いた。
広島市東区、同大3年梶川仁さん(21)は「あこがれのイラストレーターの仕事について話が聞けて、
勉強になった」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20090926-OYT8T01176.htm