手作りジャム、増穂の特産に
■韮崎 JA女性部の10人が奮闘
韮崎市穂坂町の主婦らが、手作りジャムの商品化に乗り出した。
住民と同市がともに地域おこしを目指す、「穂坂町ふるさと協議会」のプロジェクトの一環。
ジャムの材料となる果実はすべて地元産だ。
主婦らは「普通のジャムとはひと味違う。多くの人に広めたい」と意気込んでいる。
■果実すべて地元産 素材生かした製法
ブドウやモモの畑が広がる同市穂坂町。
ジャム作りには、JA梨北女性部の穂坂支部特産部会のメンバー約10人が参加している。
フランス語で「ビジュー・ド・ホサカ」と名付けられ、「宝石みたいな穂坂のジャム」という意味を込めた。
今春から準備を進め、これまでに瓶で約600本ができあがった。
材料は、地元産のブドウ「ベリーA」や「巨峰」、イチゴやあんずなど10種類。
価格は1瓶(135〜150グラム)が450円と500円で、1年間に1千瓶の生産を目指している。
ジャムのレシピは地元のフランス料理店「キュイエット」のシェフ、山田真治さん(44)が半年ほどかけて考案。
素材それぞれに甘さや酸味が違うため、作り方も変えたという。味や食感を生かすため、糖度を抑え、
食品添加物は使わない。素材は大きめに切り、煮る際もつぶさない。煮詰める時間も短くした。
砂糖はグラニュー糖を使うことで、まろやかさや透明感が増したという。
穂坂支部長の横森宝子さん(58)は、「素材の風味や香りも楽しめ、見た目もきれいです」と自信を見せる。
ただ、メンバーには農家や観光農園を営む人もいて、仕事の合間に作業をこなす苦労もある。
見た目の美しさにもこだわったため、ブドウの皮も一粒ずつ手でむいている。ラベルもメンバーがはるという。
観光農園を営む、特産部会長の平賀満寿恵さん(56)は、「仕込みは大変だけど、地元の果実を無駄なく使え、
穂坂町の良さもアピールすることができる」と話す。
依頼710くらい
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