マサ父・山本巧さん歌手デビュー 「メジャー」から 本格派75歳
中日ドラゴンズの山本昌投手(44)の父、山本巧(たくみ)さん(75)が10月7日に自作詞の
「横浜(ハマ)の出逢い」(インターナショナルミュージック)で歌手デビューすることが1日、分
かった。
趣味の延長? にも聞こえるハナシだが実は、巧さんはかつて歌手を目指して作曲家の船
村徹さん(77)に師事し、NHK「のど自慢」の全国大会でチャンピオンになった超本格派。プ
ロの道は開かれていたものの、家族のために夢をあきらめていた巧さんは「昌も応援してくれ
た。昌が“中年の星”なら、私は“中高年の星”を目指します!!」と半世紀を経てのリベンジに
燃えている。
今回のデビューは、神奈川県在住の巧さんが、今年6月に横浜開港150周年のイベントに
アマチュア歌手として参加したのがきっかけ。会場にいたレコード会社社長が抜群の歌唱力に
聞きほれ、その場でスカウトした。「昌投手の父親とは知らず、後にわかってびっくりしました」と
社長。ムード歌謡調のデビュー曲は巧さんが作詞し、イベントで披露した作品。カラオケで芽生
えた中高年のほのぼのとした恋模様を描いた。巧さんは「120%のデキ!!」とヒットに自信を
見せている。
巧さんは若き日に歌手を目指して長野から上京。青果店で働きながら7年間、船村さんの弟子
として歌を学んだ。1966年度の「第19回NHKのど自慢全国コンクール」で優勝を飾った。レコー
ド会社からデビューの誘いがあり、船村さんからは、ステージ用スーツも贈られていた。しかし、当
時は次男の昌投手が生まれてまもなくの時期。デビュー後の生活に不安を覚えて夢を断念したという。
しかし、歌は忘れられず、カラオケ教室を開いていたことも。自費でレコードも出した
「プロ歌手はあきらめていました。でも今回、幸運にもお話をいただいて。人生最後の挑戦と思って
決心しました」と巧さん。昌投手に相談したところ「オレは関係ないから」と当初はつれなくされたそう
だが「最近は、お父さん頑張ってよ! と言ってくれて。やさしいところがあるんですよ」と目を細めた。
(以下ソース)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2009100202000127.html