痴漢犯罪に携帯採取キット
電車内で痴漢が起きた際、容疑者に付着した被害者の衣類の繊維などを採取するための携帯型のキットを、
埼玉県警察本部が県内のすべての駅前交番に置くことになり、交番に勤務する警察官を対象に、
採取キットの使い方の講習会が行われました。
講習会は、埼玉県警察本部が、相次ぐ電車内での痴漢に対応し、現場で証拠をいち早く採取するため、
県内のすべての駅前交番に携帯型の採取キットを置くことを決めたことを受けて行いました。
さいたま市の大宮警察署には、駅前交番に勤務する40人ほどの警察官が集まり、粘着シートを使って
手のひらから繊維片などの微物を採る方法など、痴漢が発生したときの証拠物の採取の方法をメモをとりながら学んでいました。
こうした採取キットは、これまで警察署に置かれていましたが、容疑者が逮捕されてから時間がたつと
証拠がなくなることもあったということです。
大宮警察署刑事課の中原宏明鑑識係長は、「最初に現場に行く警察官がキットを持っていることで、より多くの微物を採取することができる。
痴漢被害者の感情を十分に認識して、現場活動にあたってもらいたい」と話していました。
http://www.nhk.or.jp/saitama/lnews/05.html