日本経団連の御手洗冨士夫会長は28日の記者会見で、外国為替市場で
円が一時1ドル=88円台前半まで上昇したことについて「80円台というレートが
許容できるかどうかは業種による。さらに円高が進めば業績にインパクトがあるだろうが、
今はそれほど変わりない」との見方を示した。
望ましい為替レートの水準については「産業界にとっては安定していることが
望ましい」とした。
円高となった理由に関しては「米国不況長期化の懸念などによるドル安の
裏返し」と指摘。「藤井裕久財務相の(円高容認)発言が大きなインパクトに
なって潮目を変えるとは思っていない」と述べた。
東京株式市場で日経平均株価が取引時間中に一時1万円割れとなった
ことについては「(終値は)1万円台を維持しているし、大きな変動があって
将来も続くとは思っていない」との考えを示した。〔NQN〕
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hotnews.aspx?id=AS3L2804Z%2028092009