猿沢池の近くで、昼食にいつもの食堂に入ったら満員。
秋の行楽シーズンとあれば、それも当然か。最近は奈良町を訪れる観光客も増えている。
奈良市のまとめによると、同市を訪れた昨年の観光客は1435万人で前年より約3.4%の増加。
平城遷都1300年祭を前にうれしい傾向だ。
ただ修学旅行生は約4.2%減少しており気になるところ。少子化が背景にあるのだろうが、
新型インフルエンザの影響を強く受けた今年は、さらに悪化が懸念され、対策強化が求められる。
来社や人物紹介の取材で、県外から新しく赴任した企業、
官庁の役職者から話を聞くと「奈良に来るのは修学旅行のとき以来」と答える人が多い。
そう言われると、何度も足を運んでもらえる観光地にしなければと反省もさせられるが、
同時に修学旅行の定番としての価値も実感する。日本の歴史を学ぶ場として、奈良観光は欠かせない。
いわゆるリピーターを増やすにも、まず修学旅行の維持が前提。シルバーウイークは終わったが、
これからも「観光地周辺の店はどこも満員」状態が続くよう期待したい。(松)
http://www.nara-np.co.jp/20090928112036.html