自民新総裁、午後に選出=谷垣氏優位動かず
自民党総裁選は28日午前、各都道府県連で党員投票の開票作業が順次スタートする。午後には党本部で、
国会議員による投票を実施。直ちに開票され、引き続き開かれる両院議員総会で麻生太郎氏の後継となる
第24代総裁を選出する。谷垣禎一元財務相が議員票で河野太郎元法務副大臣、西村康稔前外務政務官の
2候補を引き離しており、全体の6割を占める地方票と合わせても優位は動かない情勢だ。
同党は両院総会後、臨時役員会と総務会を開いて新総裁に人事を一任。新総裁は就任記者会見に臨み、
党再建に向けた方策を明らかにするとともに、28日にも幹事長など新執行部人事を決める。
総裁選は党所属国会議員199票と、各県連の党員投票結果に基づき候補者にドント方式で配分される
地方票300票の計499票で争われる。
谷垣氏は、衆院選大敗からの立て直しに向け、ベテランと中堅・若手が一体となって党運営に当たる必要性を
強調。所属する古賀派を中心に、各派領袖や実力者らから幅広い支持を集めた。これに対し、河野氏は
党運営からのベテラン排除を主張。西村氏も若手の登用などを訴えた。総裁選は、議員票で伸び悩む河野、
西村両氏が、地方票でどこまで上積みを図れるかも焦点だ。(
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009092800011