【経済】携帯音楽プレーヤー:先行アップル、追うソニー 年末に向けデッドヒート
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090929ddm008020065000c.html 国内の携帯音楽プレーヤー市場で米アップルの「iPod(アイポッド)」と、ソニーの「ウォークマ
ン」のシェア(市場占有率)争いが激化している。先行する「iPod」を「ウォークマン」が低価格
などを武器に猛追し、アップルは主力の「iPod nano(ナノ)」を値下げして対抗するなど、年
末商戦に向けた販売競争は過熱する一方だ。【和田憲二】
「日本で勝つことがグローバル市場での成功につながる」。ソニーのハワード・ストリンガー
会長兼社長は16日に東京・銀座で開いたウォークマン新製品の発表会で打倒iPodに意欲を
示した。10月10日から順次発売されるウォークマンの新製品(12機種)は家庭用ゲーム機
「プレイステーション3(PS3)」から音楽や映像を転送でき、楽曲に合わせて歌詞を自動表示
する機能も搭載。有機EL画面を採用した「Aシリーズ」(想定価格2万4000〜4万円前後)は
本体の厚みを約7・2ミリまで減らした。
調査会社BCNによると、国内の携帯音楽プレーヤー市場(販売台数)は記録のある02年7
月以降、iPodが一貫して5割前後のシェアを占め首位を保ってきたが、8月24〜30日と8月
31日〜9月6日はウォークマンが初めて首位を奪った。高級アンプ並みの高音質を実現した
高級モデルから1万円を切る低価格モデル、ジョギング中に耳にかけて聴けるイヤホン型まで
幅広い品ぞろえがソニーの強みだ。