アポロ・アントン・オーノ 覚えていますか?

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1 ノイズ2(岐阜県)

ショートトラック:疑惑「金」のオーノが親韓派に

2002年のソルトレーク冬季五輪ショートトラック決勝で、韓国の金東聖(キム・ドンソン、29)の失格で金メダルを獲得し、
一時韓国人を敵に回した米国のアポロ・アントン・オーノ(27)がいつの間にか「親韓派」になった。
25日には5000メートルリレーに出場し、米国を予選通過に導いたオーノは、
「これまで悪いやつ扱いだった。韓国に来られない時期もあったが、すべて過ぎ去った話だ」と語った。

ソルトレーク冬季五輪のショートトラック男子1500メートル決勝。先着したのは韓国代表の金東聖だった。
ところが、オーノがレース中の競り合いで金を回避する動作を見せたところ、審判はオーノの進路を妨害したとして、
金に対し失格判定。結局、オーノが金メダルを獲得した。

その後、韓国では「オーノがハリウッドアクション(大げさな動作)で金メダルを奪った」という非難が強まった。
同じ年に開催されたサッカーのワールドカップ韓国対アメリカ戦では、
韓国の選手がゴールを決めた後、金とオーノのシーンを再現してアピールするという一幕もあった。

オーノは「何も悪いことはしていないのに悔しかった。05年になってやっと、韓国に対する恐れをぬぐい去ることができた」と語った。

それ以降、オーノは韓国メディアのインタビューに積極的に応じ、空き時間には仲間とショッピングを楽しむなど通りにも繰り出した。
しかし、3年前の「事件」を理由にオーノを非難する韓国人はほとんどおらず、むしろ握手やサインを求められた。
競技が終わり空港をたつ際、自分を見送ってくれた数十人のファンの心の中で、オーノは「親韓派」になった。

オーノは取材当日、男女1000メートルとリレーの予選を通過した韓国代表チームについて、
「韓国選手はライバルでもあり、仲間でもある。
韓国のショートトラックが強い理由は、競技のことだけを考える選手を輩出し続けているからだ」と話した。
取材が終わるころには、オーノは目の前に置かれていたトッポッキ(もちの韓国風辛炒め)をすっかり平らげていた。

http://www.chosunonline.com/news/20090926000030