高速道路1000円でサービスエリアの儲けが急増 割引セールやトイレ改修等で還元
高速道路料金の「休日千円」が始まって以降、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で
、飲食物などの売り上げが急速に伸びている。4〜7月、西日本エリアでは対前年比116・2%、
約47億円増えた。テナント側は「多額の税金が投じられた中、もうかりすぎでは批判が高まる」と
警戒。商品の割引セールに取り組んでいる。道路会社側も、トイレ改修などハード整備を通じ、
利益還元を図るという。
「通常の営業努力では、どれだけ頑張っても出せない数字」と、加西SA営業会社の松岡譲二
支配人(55)。昨年から続ける毎月第1日曜の「2割引セール」に加え、今年8月からは毎週月曜に
レストランで5%安の「還元セール」を始めた。
こうした値引きは、6月下旬から9月末、西日本のテナント143カ所で順次実施。兵庫県内は23カ所で、
一部の土産物や飲食物を5〜20%値引きしている。
西日本高速道路会社によると、3月28日の道路料金値下げ以降、通行台数は都市部で約10%、
地方部で約30%伸びた。一方で、一般道沿いの百貨店やコンビニなどは客足が遠のき、売り上げは
3%減となった。
同社は、テナントを通じた増収を受け、利用者への利益還元を計画。2年間で10億円をかけ、トイレや
シャワールーム、エレベーターなどを整備、改修する方針だ。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002377966.shtml http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/Images/02377967.jpg