いけるぞイタリア野菜農家の副収入に/江別市の永田さん【北海道】
掲載日:08-11-24
【石狩広域】江別市美原、サンバースト(株)が「北海道発イタリア野菜」の本格生産に踏み切って2年目。
順調に流通網を広げ、東京・築地市場をはじめ札幌市内のホテル、レストランなどへの出荷を増やしている。
経営者の永田正明さん(54)は「チコリ類などは冬場に収穫できるものが多く、農家の副収入として大いに
期待できる」として、栽培委託で生産態勢拡大を目指す。
永田さんは、農業資材販売などを経て数年前から就農への意欲を強め、美原地区の農業生産法人から農地
30アールを借り受け、昨年からイタリア野菜の栽培を始めた。「付加価値、希少価値ともに高く、大きな需要も
見込める札幌近郊という立地条件から、輸入品頼りのイタリア野菜に着目した」という。
12種類余りをテスト栽培し、有望な6種に絞り込んだ。数百種あるチコリ系では、赤チコリの傑作とされる
「タルディーヴォ」やその早生種「プレコーチェ」。サラダや多くの創作料理に愛用され、チーズ、ワインにも合う。
さらに独特の苦味にファンが多い「チーマ・デ・ラーパ」、重さが最大600グラムもあるイタリアナスなど。
露地主体で低農薬栽培を貫く。「本物を作りたい」という熱意が実り、築地市場や札幌市内のホテル、レストラン
約20カ所など、早くも多くのお得意がついた。
規格外品を有効活用したドライ加工も手掛ける。ミニトマト、洋梨やイタリアンパセリ、赤トウガラシなどを
ミックスしたペペロンチーノなどで、札幌・今井丸井の道産品ショップ「きたキッチン」の人気商品になっている。
日本農業新聞
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=7693