台湾民進党主席「政治責任負うべき」 初めて前総統を批判
台湾の野党民進党の蔡英文主席は陳水扁・前総統への無期懲役判決を受け11日夜記者会見し、
「陳前総統は政治責任を負うべきだ」と初めて前総統を批判した。
これまで明確な批判を避けてきたが、判決を機に一線を画す狙いとみられる。
一方で前総統の拘置が長期化している点などで司法当局を批判。
前総統の支持者にも配慮を見せた。
「陳水扁問題」はこれまで、民進党が中間層を取り込めない大きな要因になっていた。
前総統の汚職が次々と明らかになり党のイメージも傷つくなかで、前総統の熱烈な支持者を失う覚悟で前総統と決別する決断を下せなかったからだ。
前総統は昨年11月に逮捕される際、報道陣に向かって「政治的な迫害だ」と主張。
民進党の蔡主席は前総統の主張には同調しなかったものの、前総統を批判することも避けてきた。
今回の前総統批判で、民進党が「陳水扁問題」から逃れられるかどうかは未知数だ。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090911AT2M1103Z11092009.html