【宇宙ヤバイ】NASA、月に衛星をぶつける
アメリカ航空宇宙局(NASA)は9月11日、月面衝突探査機「エルクロス(LCROSS)」の衝突目標を、
月南極にある小さなクレーター「カベウスA(Cabeus A)」に選定したと発表した。
選定作業にはアメリカの「ルナー・リコナイサンス・オービタ(LRO)」、日本の「かぐや」、インドの「チャンドラヤーン1号」の観測データなどが使用され、
運用チームは地球から見えること、水素が集中していること、クレーターの底が平らでなだらかな斜面を有することなどから「カベウスA」を選んだという。
「エルクロス」は2段式の月面衝突を行う探査機で、6月18日に月探査機LROと同時に打ち上げられた。6月23日に月スウィングバイに成功し、
「エルクロス」はアトラスV上段(セントール・ロケット)と共に、現在地球と月の間を大きく回る軌道で周回している。
「エルクロス」とアトラスV上段による月面衝突は、アメリカ太平洋夏時間10月9日4時30分頃(日本時間20時30分頃)に予定されており、
アトラスV上段をまず「カベウスA」に衝突させた後、「エルクロス」も月面に衝突する。
NASAは衝突によって生じた蒸気を、LRO、ハッブル宇宙望遠鏡、ハワイのケック望遠鏡、アリゾナのMMT天文台などを使って観測し、水などが含まれているかどうかを探る。
ttp://www.sorae.jp/031007/3286.html