障害者にクラシックを、茅ケ崎で福祉コンサート
暮らし・話題 2009/09/09
「障害者やその家族にも、クラシック音楽の素晴らしさに触れてほしい」。
障害児の親たちのそんな願いが込められた「第1回湘南ふくしチャリティーコンサート」が11日、茅ケ崎市民文化会館小ホール(同市茅ケ崎)で開かれる。
同コンサート実行委員会の主催。
同コンサートは2001年から昨年まで、同市を中心に自閉症など障害のある人やその家族を支援する特定非営利活動法人
(NPO法人)「パーソナルサービスセンタートムトム」による「トムトムチャリティーコンサート」として開催されてきた。
同法人理事で、今回のコンサートの実行委代表を務める上杉桂子さんは、自らも自閉症の息子を持つ。
「大きな声を上げたり、立ち上がったりしてしまうこともあり、障害児が家族で気兼ねなく生のクラシックを聴ける機会はとても少なかった」と振り返る。
毎年開催してきたことで「地域の障害者に広く受け入れられ、市民や行政にも理解が広まった」と手応えを感じている。
今回のコンサートから名称を変え、より広く湘南地区全体の障害者に門戸を広げる狙いだ。
在日韓国人2世のバイオリニスト、丁讃宇(ジョンチャヌ)さんらを迎え、本格的なクラシック音楽が楽しめる。
実行委の共同代表を務め、自閉症児の父親でもある「哲恩(ペーチョルン)さんは
「障害のある人もない人も、一緒に音楽を楽しんでもらいたい。じっとしていられない子がいても、そういう子が地域の中にいることを理解し、受け止めてもらえたらうれしい」と期待を込めている。
午後6時開場、同6時半開演。全席自由、定員400人。入場料は小学生1千円、中学生以上2千円。
収益はトムトムに寄付される。問い合わせは、上杉さん電話090(8478)1925。
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivsep0909240/