梅酢でうがい 新型インフルに備え
新型インフルエンザの大規模な流行が心配される中、日本一の梅生産量を誇る和歌山県みなべ町内の学校では、子どもたちが梅酢を使ったうがいに取り組んでいる。
梅酢は、地元のJAみなべいなみ(本所・みなべ町気佐藤)が無償で提供しており、JAの担当者は「予防に地元の産物を役立ててくれれば」と話している。
梅酢は梅干しを作る際に出る液体で、料理のほか、風邪予防のうがいにも使われている。
みなべ町教委などによると、JAみなべいなみが「新型インフルエンザの流行が心配されているので、梅酢を役立ててほしい」と提案し、町教委を通じて希望する学校を募った。
「すでに使っている」という学校を除いて、町内すべての小中学校に提供したという。
うがいの際には原液を約20倍に薄めて利用。
来年3月末まで続ける予定で、梅酢がなくなった場合は追加提供もする考えだ。
同町土井の高城小学校(直川豊校長、90人)では2学期に入ってから、梅酢を使ったうがいを励行。
外で遊んだ後などに、児童に小まめにうがいをさせるようにしているという。
直川校長は「新型インフルエンザは特に予防が大事だと考えている。
酸っぱくて苦手という子もいるが、普通の水より効果がありそう」と梅酢に期待している。
町教委の担当者も「町教委がうがいや手洗いを各学校に呼び掛けている中で、殺菌力が強いとされる梅酢を提供していただき、大変にありがたい」と話している。
JAは梅酢の利用を印南町内の学校にも呼び掛けており、希望する小中学校などに提供したという。
紀伊民報
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