北陸新幹線長野―金沢(白山総合車両基地)の建築認可をめぐる問題がこじれにこじれ 、既定路線であった
はずの2014年度の金沢開業に黄信号がともり始めた。「火元」はやはり新潟県で、関係4県のうち、同県だ
けが認可の受け入れを渋っているのだ。国土交通省が同県の泉田裕彦知事に早期回答を求める文書を送付
しても、泉田知事は国交省批判を展開するだけで、歩み寄る気配すら見せない。
建築認可の後に鉄道建設・運輸施設整備支援機構から一部の工事を請け負うJR東日本 と西日本は、9月末
までに着工できなければ期限内の完成は保証できないとしている。仮に、泉田知事がこのまま「反乱」の旗を
降ろさず、開業遅れが現実のものとなれば、他県ばかりではなく、上越市など新潟県内の一部自治体関係者
からも責任を問われることになろう。
新潟県はこれまで、上越―富山や白山総合車両基地の工事認可を受け入れ、昨年度まで は北陸新幹線整備
費の地元負担にもすんなりと応じてきた。にもかかわらず、泉田知事は今年に入ってから豹変し、自説が通らな
ければ「開業遅れもやむなし」「遅れたら国のせい」と言わんばかりの行動を繰り返している。同知事にもそれな
りの言い分はあるのだろうが、私たちには「霞が関バッシング」をよしとする風潮に迎合しているだけにしか見え
ない。
建築認可が遅れているため、政府の今年度補正予算で北陸新幹線整備費として計上され た475億円も宙に
浮いている。民主党は、衆院選で掲げた施策の財源を捻出するために補正予算の未執行分や未交付分の執行
停止を検討しており、このままではせっかくの整備費もやり玉に挙げられる恐れがある。
加えて、近く発足する民主党政権の下で、泉田知事の主張が「沿線の考えを代弁するも の」と曲解され、来年度
予算編成で北陸新幹線を「不要不急」と見なす口実に利用されることも懸念される。石川県の谷本正憲、富山県
の石井驤齬シ知事らは危機感を持って泉田知事の説得に当たるとともに、民主党に対しても声を大にして新幹線
の有用性を訴えてほしい。
(以下ソースにて)
http://www.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm 依頼478-479
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1252261518/478,479