社、国の入閣調整難航か=福島、亀井氏のポスト焦点
民主党の鳩山由紀夫代表が7日、新政権人事の骨格を事実上決めたことで、
同党と連立協議を進める社民、国民新両党の入閣候補やポストの調整も今後本格化する。
民主党は党首クラスの入閣を求めているが、
連立協議で政策調整機関をめぐる扱いが決着しておらず、両党の閣僚人事も協議の行方に左右され、難航する可能性がある。
社民党は民主党と連立政権を組む場合、「入閣候補は福島瑞穂党首しかいない」(幹部)というのが基本姿勢。
民主党内には「福島氏は少子化担当相ではないか」などと予想する向きがあるが、
社民党は来年夏の参院選に向けて「存在感を示せるポストがいい」と厚生労働相か環境相としての入閣を望んでいる。
社民党は連立に当たり、法案を事前審査する権限を持つ政策調整機関の設置を強く主張。
しかし、「政府・与党の政策決定一元化を徹底したい」として民主党は難色を示し、
合意のめどは立っていない。鳩山氏が外相など重要ポストの内定を進めていることにも
「連立協議が続いているのに失礼だ」(幹部)と反発している。
一方、民主党は国民新党の入閣候補として、亀井静香代表を想定している。
しかし、亀井氏は周辺に「自分は入らない」と入閣に消極姿勢を示している。
亀井氏は衆院当選11回で運輸相、建設相を歴任するなど、政治経歴は当選8回の鳩山氏より「格上」(周辺)。
綿貫民輔前代表ら党幹部の衆院選落選で党務も多忙を極め、「鳩山氏の部下となるだけの入閣は考えられない」(同)という。
国民新党は鳩山、亀井両氏を同格扱いとすることを前提に、民主党が提案する党首級の「閣僚会議」ではなく、
「閣外の党首会議設置が望ましい」との立場。
当面は連立協議の行方を見極め、その上で対応を決める意向のようだ。(2009/09/07-20:41)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009090700815