巨大なスペース・ミラーやハイテク・ツリー。
もしこのまま温室効果ガスの排出量を大幅に削減できなければ、地球温暖化を防ぐためにはこのような型破りな地球規模の対策が必要になるのかもしれない。
今週、イギリス王立協会がある報告書を発表した。主要な学術団体が“地球工学”的なさまざまな方法を分類した初めての試みとなる。
温暖化阻止の最終手段、“地球工学”
研究責任者でサウサンプトン大学の地球科学者ジョン・シェパード氏は、
「受け入れ難い真実かもしれないが、温室効果ガスの排出量を大幅に削減できない限り、
いずれ生物にとって非常に厳しい気候が訪れるだろう」と声明で述べている。
万一そのような事態が訪れた場合、次の5つの“地球冷却策”を真剣に検討することになるというが、
王立協会は積極的にこれらの計画を勧めているわけではない。
計画には何十億、あるいは何兆ドルもの費用がかかるため、地球の“温度調節”の支配権をめぐって争いが起きる可能性があるとの警告もある。
「地球工学をうまく導入する上で最大の障害は、科学的、技術的な問題ではなく、社会的、倫理的、あるいは法律、政治上の問題だろう」と、報告書には書かれている。
1. 空飛ぶ火山
2. 雲を生み出す船
3. スペース・ミラー
4. 人工的な樹木
5. 山を溶かす
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=21651198&expand 6. 核戦争