サッポロビール、ホップの宇宙保管実験を開始
サッポロビールは8月31日、宇宙でのビール用ホップの
保管実験を世界で初めて行うと発表した。
同社は宇宙における大麦の保管についてすでに実験を行っている。
国際宇宙ステーション「きぼう」を利用した
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究に参画するかたちで、
サッポロの育種ホップの種子6種を、きぼうの日本実験棟で約6カ月間保管する。
日本時間8月29日に米フロリダ州のケネディー宇宙センターから
打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー」できぼうに搬入する。
宇宙保管するホップ種子は、サッポロのバイオ研究開発部
北海道原料研究センターで交配および採種したもの。
宇宙から帰還後は、同センターで宇宙空間が
ホップに与える影響などについて試験を実施する。
宇宙科学教育への活用、将来のビール商品への使用などを計画している。
サッポロはすでに、宇宙空間の大麦に与える影響について、
ロシア科学アカデミー生物医学研究所と
岡山大学資源生物科学研究所の共同研究に参加している。
2006年に、同社開発の大麦「はるな二条」の種子を
国際宇宙ステーションのロシア実験棟で5カ月間保存する実験を行った。
2008年には、持ち帰った種子をもとにした大麦を原料に用いてビールを製造した。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090831/177604/