イチゴの産地、埼玉県大利根町でイチゴの名前の付いたミニトマトが売れている。
品種は、ハート形と高糖度が特徴の「トマトベリー」。販売する道の駅「童謡のふる里おおとね」は、
果物や野菜とは別に独立した売り場を設けて独特のおいしさをアピールする。
「いちごとまと」は、5月から本格販売を始めた。200グラム入りで300円。平日は20〜30パック、
土・日曜日には70パックほどが売れている。「甘くておいしい」「トマト嫌いの子どもが食べてくれる」などと評判は上々だ。
生産するのは生産者グループ「おおとねベリー倶楽部(くらぶ)」の5人。
いずれもトマトやエダマメなどを生産する野菜農家だ。
イチゴの出荷時期と新米が出始める時期をつなぐ店の目玉商品として、道の駅を運営する「米米倶楽部」の提案で取り組んだ。
町内には「トマトベリー」の種を販売するトキタ種苗の研究農場があることもあり、栽培面では同社の協力も得た。
糖度13と甘い。苗を植え付けた時だけ水をやって糖度を乗せる。摘果して粒を大きく育てると、形良く育つという。
技術指導に当たる加須農林振興センターの武井雄一担当課長は
「通常のミニトマト程度の赤色になってからもしばらく置き、きれいなイチゴ色に着色させる」のがポイントだと話す。
現在は約5アール。今年は20アールまで増やす予定で、ハウスと露地をつなぐ周年出荷を目指している。
倶楽部の羽鳥俊幸代表は「大利根ブランドとして満足できるものを出したい」と意気込む。
米米倶楽部の今ゆかりさんは「レストランなどへの外販も考えていきたい」と話している。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=10095