イラクでも「禁煙法案」審議へ 治安改善で政府に余裕?
【カイロ共同】イラク政府は19日までに、公共施設内の喫煙を禁じることなどを盛り込んだ「禁煙法案」を閣議決定した。
AP通信によると、治安の改善に伴い、イラク政府が国民生活の問題に目配りする余裕が出てきた結果との指摘もあるが、
一方で「電力事情の改善など、もっとやることがあるはず」との声も出ている。
イラクは08年に世界保健機関(WHO)の「たばこ規制枠組み条約」を批准。
だが、今も愛煙家は多く、フセイン元大統領も葉巻好きで知られていた。
たばこに関する規制が実現すればイラクで初めてという。法案は連邦議会に送られ、9月以降に審議される。
法案は8月6日に決定した。メディアでの広告の禁止、タール含有量の制限のほか、
健康被害に関する警告を箱に記載することなどが内容。18歳未満へのたばこの販売に最大500万イラク・ディナール(約40万円)の罰金を科すなど罰則もある。
市民の反応はまちまちだが、当局者は、混乱が続いていたイラクで、
規制を全面的に適用する難しさを認めながらも「重要な最初の一歩」としている。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009081901000774_Science.html