韓国の新生MMAイベント『FMC1〜譲れない勝負〜』は、低迷する韓国格闘技界において
8月16日に10 vs 10 日韓対抗戦を開催するとブチ上げ、新たなメジャーイベントしての地位を
確立すべく、大会の準備を続けていた。この大会には和術慧舟會ルートで7人の選手、
日本のCMA&韓国のカイザーというルートで3人、合わせて10選手が14日に韓国入り。
筆者は和術慧舟會からの依頼により、通訳&現地案内として和術慧舟會組とともに全行程に
同行した。慧舟會側からの許可を得て、韓国での主催者との交渉過程や舞台裏などをここに
紹介する。CMA&カイザールートで出場した選手は慧舟會とは別契約のものであるため、
ここでは割愛する。
14日、日本人全選手は無事韓国入りしたものの、すでに主催者が大会7日前に支払うべき前金を
支払っていなかったことが問題となっていた。出国前になっても支払いがなかったため、慧舟會側は
選手の出国を取りやめる予定だったが、韓国の主催者が「大会前日の15日までには支払う。
その期日までに支払えなければ、大会に出場しなくてもいいから出国だけでもさせてくれ」と
懇願したため、慧舟會側は了承して韓国入りしたが、結局、主催者は15日にも約束の金額を支払わず
だが主催者は、さらに大会当日の昼12時までに期日を延ばすことを提案。大会出場に備えてきた
選手のことを考え、慧舟會側はさらに譲歩し、翌日の12時まで待つことにした。しかし、大会当日の
午前中には主催者が発注したリング屋がお金を持ち逃げするズンドコ事件も発覚し、大会中止が
濃厚となる。なんとかFMCは別の団体からリングを借り入れて準備を進めたものの、慧舟會側には
約束の昼の12時に金額を払うことができなかった。この時点で慧舟會側は主催者が契約を
履行しなかったとして選手の欠場を決定した。
つづく
http://www.kamipro.com/column/korea.php?id=1250586613