8月14日付・レジャー白書
2009/08/14 09:35
国内観光に行く人は増えたが、旅先での支出は抑え気味で宿泊日数も伸び悩み。
動物園や遊園地もにぎわったものの前年ほどではなく、パソコンやテレビゲームなど家庭で楽しめる日常型レジャーが活発に。
「崖の上のポニョ」など話題作に恵まれた映画はそこそこ人を集めた。
日本生産性本部が2008年中の余暇活動について、
15歳以上の3千人を対象にまとめた「レジャー白書2009」には、08年後半からの景気低迷の影がにじむ。
とにかく財布のひもは固い。レジャー市場の規模は前年比2・4%減の72兆8760億円。
その中でもパチンコ店やゲームセンターが不振の「娯楽部門」(2・9%減)と、
海外旅行の低迷が響いた「観光・行楽部門」(2・1%減)の落ち込みが目立った。
「余暇支出」のゆとり感で見ると、ゆとりが「増えた」は前年の20・6%から18・3%に減少。
「減った」は26・5%から30・7%へ増加。全体として「ゆとり喪失」の流れが強まっていると分析する。
一方で「現在力を入れている余暇の充実」と「新しい余暇へのチャレンジ」のどちらに関心があるか聞いたところ、
現状充実派28・0%、新規派21・1%、どちらにも関心がある余暇積極派31・7%との結果が出た。
これを基に白書は(1)余暇積極派と新規派を合わせると全体の5割で新規顧客開拓のターゲットになる
(2)余暇積極派と現状維持派を合わせた6割はリピーターとして期待できる―と市場回復に向けて企業の奮起を促すが、さて。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/column/article.aspx?id=20090814000102