【シンガポール共同】マレーシア保健省は10日、同国での新型インフルエンザ感染による死者が
計32人になったと発表した。感染確認は計1983人で死亡率は単純計算で1・6%となり、
世界保健機関(WHO)の世界集計の約2倍。森林火災による煙害を背景に新型インフルエンザが
重症化しやすくなる可能性が指摘されている。
マレーシアでは5日の発表で死者が計11人になったばかり。その後5日間で死者が約3倍に急増したことになる。
その一因とみられているのが、マレーシアやインドネシアでの森林伐採に伴う野焼きによる煙害の広がりだ。
マレーシア保健省によると、10日現在、国内50の観測地点のうちボルネオ島西部とマレー半島南部の
計7地点で、健康に有害とされるレベルに達している。
リウ保健相は「煙害が新型インフルエンザを悪化させる」と述べ、ぜんそくなどを併発している
感染者への影響に警戒感を示した。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/114522