東京大学大学院情報学環の馬場章研究室(東京都・文京区)と株式会社バンダイナムコゲームス(東京都・品川区 社長:鵜之澤伸)は、
「ICT(※ 1)」のひとつである「ゲームと教育」をテーマとした、共同研究プロジェクトを発足し、
ゲームの教育利用に関する研究や「リサーチ・インターン(※2)」に関する取り組みをスタートさせると発表した。
「ゲームと教育」をテーマとしたプロジェクトは、既存ゲームソフトの教育・学習効果を学術的に分析して国内外でのさまざまな講演会や学会などで発表することにより、
「ゲームの教育利用に関する知見」や「ゲームリテラシーに関する社会的認知」の向上、
ゲームが持つ大きな可能性を次世代を担う子どもや大人に伝えていくことを目的としている。
また、日本国内では数少ない試みである「リサーチ・インターン」制度を導入することにより、
学生自らが研究テーマを決め、リサーチ(調査・研究)を行い、東京大学大学院で進めている学習と職業経験を通じた学習とを統合させることで、
新たな「知」を生み出すことを狙いとしている。
なお、このプロジェクトでは、多様で実践的な取り組みを進める共同研究の一環として、品川区教育委員会と連携し、
品川区の教員の方々や保護者の方々、子どもたち参加型のシンポジウムや発表会などのイベントを通じて、
教育現場におけるICT利活用についての啓発活動にも取り組む。
そして、この取り組みの一環として、品川区教育委員会の後援を得て、品川区の小中学校の教員の方々を対象に、
「ICT時代の子どもの未来を考えるシンポジウム」を開催することとなった。文部科学省から教育現場における「ICT」の活用指針や、
プロジェクトが取り組むICT活用授業例や研究事例などを紹介する。
東京大学大学院情報学環の馬場章研究室は、これまでもデジタルゲームの教育利用研究を進めてきた。
株式会社バンダイナムコゲームスは、品川に本社を構えるICTを推進する企業。
両者は、共同プロジェクトを通じ、これからのICT教育の実践のための研究と地域貢献活動を推進していく。
ttp://eduon.jp/news/entrance/20090803-000962.html