毒ギョーザ事件→宇都宮餃子の売上増、かんぴょうがオイルショック以来の高値 栃木は自重しろよ
国産かんぴょう高値 オイルショック以来の水準
本県産が全国生産量のほぼすべてを占める国産かんぴょうの価格は、1973年のオイルショック時以来の高値となる
1キロ2650円程度で推移していることが2日までに、県干瓢商業協同組合の複数の問屋や生産者の話で分かった。
生産者の高齢化などで生産量が激減する中、昨年1月に発覚した中国冷凍ギョーザ事件で国産需要が高まった。高値の
反落懸念も出始め、秋以降に取引が本格化する2009年度産の相場が注目されている。
県内のかんぴょう産地は下野、壬生、上三川1市2町を中心とする地域。取引は市場などに出荷されるのではなく、
問屋などが農家から相対で買い付けるのが一般的だ。
干物で日持ちするかんぴょうの取引は通年行われ、8月までの生産終了後本格化する。複数の問屋や生産者による
と、昨夏は2300円程度で推移。それ以降徐々に値を上げ、ここ数カ月は2650円程度の水準だ。09年度産の生産が
始まった6月以降も高値安定が続いているという。
限られた取扱量ながら昨年10月から年明けに月1回ペースで開かれたJA小山・同組合入札会の平均落札額は2543円。
落札額は相対取引より高い傾向が見られるが、現在の相場はその水準も上回っている。
同組合によると、相対取引の価格はオイルショック時に一時1キロ4千円を付け、翌年には半値に急落。その後下げ
基調が続いた。安い中国産の輸入拡大などによって、平成に入ってからの平均価格の底値は90年度の1138円。最近
は生産量がピーク時の10分の1以下の約400トンに落ち込み、2千円強まで持ち直すことはあったが、2500円を
超えることはなかったという。
今回の高値の直接のきっかけは冷凍ギョーザ事件。消費者の中国産への不信が高まり、国産の需給が極めて逼迫して
いるという。
生産者には一段高への期待から売り控えのムードがある一方、高値の反落に対する警戒感も広がりつつある。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20090803/186973