真夏の苺収穫、愛媛で栽培実験

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1 ハマナス(千葉県)

 真夏のイチゴ栽培の実用化を目指す実験が愛媛県西条市で進んでいる。
温室栽培とは逆に、ハウス内の土壌に冷水を循環させるパイプを埋設し、春と同じ環境を作り出す作戦だ。
イチゴは4〜6月が旬で、気温が25度を超えると生育が難しく、夏に出回るのは輸入品か冷凍ものがほとんど。
実用化されれば、夏でも採れたてが味わえそうだ。

 実験に取り組むのは西条市と第3セクター・西条産業情報支援センター。
東海大などが協力し、冷水を作る装置には、水素を吸排出する性質を持つ特殊合金を活用。
この合金が水素を排出する際に氷点下7度まで冷えることを生かし、パイプを通じて約5度の冷水を畑に循環させることが可能になった。
コストは電気による冷却の約15%という。2007年に収穫に成功。
今年は100平方メートルのハウスで「あまおとめ」など3品種が色づいている。
装置の小型化などを進め、来年は栽培面積を拡大させ、採算性などを検証する。
http://osaka.yomiuri.co.jp/season/20090730kn04.htm