http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009072902000241.html 炭水化物を極端に減らしたダイエット食がマウスの体内時計を早めることを
独立行政法人・産業技術総合研究所(茨城県つくば市)や女子栄養大の研究
グループが突き止めた。食事の内容が体内時計を変化させた研究成果は初めてで
睡眠障害の治療や時差ぼけ解消に生かせる可能性があるという。
体内時計は、ほ乳類の脳やほぼすべての臓器にある「時計遺伝子」と呼ばれる
遺伝子群が、一定のリズムで働くことで機能している。体内時計の周期はマウスで
二十四時間弱、人で約二十五時間と違いがあるものの、メカニズムはほぼ同じだ。
研究グループが、炭水化物が1%以下のえさをマウスに与えたところ、二週間与え
続けたマウスでは、臓器が最もよく働く時間帯が臓器によって四〜八時間早まった。
ダイエット食を与えた直後から、体内時計の一日の周期が短くなることが推測されるという。
同研究所の大石勝隆研究グループ長は「睡眠障害は夜更かしの繰り返しといった
後天的な原因が多い。治療の際にも食事の内容など生活習慣の改善を用いるのは
理にかなっている」と話している。
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