シングルマザー(31)「100社以上面接落ちた!落ちた理由を教えて欲しいんですけど!」

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1 ハルジオン(青森県)

00社落選 求職“超氷河” 月収15万、失業手当頼み 『普通に生活できる社会を』

2009年7月26日

 番号札を呼ぶ職員の声と赤ちゃんの泣き声が、室内に響き渡る。
七月上旬、平日の正午すぎ。「ハローワークプラザ新百合ケ丘」(川崎市麻生区)には、二十〜六十代とみられる男女約三十人が、検索用パソコンや相談の順番を待っていた。

 近くの市営住宅に住む鈴木貴美子さん(42)=仮名=の順番が回ってきたのは、入館から約二十分後。
今年一月から、週に一度は通う。慣れた手つきでパソコンに検索条件を入力、職種は「一般事務」。業種、賃金、休日は「こだわらない」。

 これまでに百社以上に応募したが、すべて駄目だった。年齢が問題なのか、中学二年の長男を抱えるシングルマザーだからなのか。
「落ちた理由を教えてほしい。分かれば全部ごまかすのに」と、力なく笑った。

 一社の面接の約束を取り、麻生区役所へ足早に向かった。
「市民税と国保の免除を相談してきます」

    ■  ■

 鈴木さんは昨年末、大手電機メーカーの事務の派遣社員を辞めた。
以前、正社員として勤めていたシステムキッチン施工会社の肉体仕事で首を痛め、
パソコンの画面を一日中見続ける仕事ができなくなった。

 今の月収は、失業手当などで約十五万円。三十一歳の時に離婚した元夫からの養育費はない。
失業手当の支給期間は半年だったが、仕事が見つからず、二カ月延長してもらった。

 おしゃれは大好きだが、洋服はネットオークションで、百〜二百円の物を手に入れる。
長男の友人五、六人が月に二回ほど泊まりに来るが、食事を持参してもらっている。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20090726/CK2009072602000058.html