マツキヨと提携解消 ドラッグフジイ
ドラッグストア最大手のマツモトキヨシホールディングス(千葉県松戸市)は24日、ドラッグフジイ(高岡市)との業務提携を
今月末で解消すると発表した。両社は事実上、数年前から提携業務を中断、マツキヨの新潟進出で溝が深まっていた。
正式にマツキヨグループを離脱したフジイが、業界を二分するイオン陣営に接近するとの観測もあり、北陸の業界地図に地殻変動が
起きる可能性が出てきた。
ドラッグフジイとマツキヨは2001年に業務提携し、マツキヨの共同配送センターを利用した物流、仕入れの共同化を進めてきた。
しかし、両社によると当初想定していたコスト削減効果が出ず、共同化の意義が薄れたため数年前には取り組みを中断していたという。
06年には、マツキヨがドラッグストアのマックス(新潟市)を完全子会社化する形で新潟県に進出。当時、新潟県内に店舗を
展開していたドラッグフジイとは競合状態となり、今年2月にドラッグフジイは新潟県内の全21店を閉鎖し撤退した。
今回の提携解消についてマツキヨ側は「全国的な視野で地域戦略を立てる当社とは、向かっていく道が違った」(広報室)としている。
ドラッグフジイ側は「以前から提携は有名無実化していた」(総務部)とし、解消前から互いに距離があったとしている。
業界では、資本提携も含めた業務提携や、合併によるグループ化が加速している。現在、マツキヨを盟主としたマツキヨグループと、
イオングループ主導のハピコムが二大勢力となっており、マツキヨと袂(たもと)を分かったドラッグフジイの動向に注目が集まる。
北國新聞
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090725301.htm